舞台床
舞台床の材料は何でしょうか?
一般的な舞台床では檜や楢などの集成材を張っています。
演劇が多い小屋で、釘打ちを許可している場合はかなり痛んでいることでしょう。
地がすりなどはいつも同じような場所に釘を打つからです。
音楽専用ホールでも、チェロやコントラバスのエンドピンにより、
かなり床は荒れていると思います。
はっきり言ってホールの舞台床は消耗品とお考えください。
一部が割れたりした場合は部分補修で済ませますが、
床全体がゆがんで来たり、迫りの開口部が合わなくなって段差ができているような場合は、
そろそろ張り替えが必要です。
張り替えの必要になる時期は、
ホールの利用実態によってかなり異なります。
稼働率が高く、また舞台の使い方が荒い場合は、
それこそ10年でがたがたになる場合もあります。
音楽専用ホールや講演会式典が多いホールでは、
一度表面を削れば、20年以上使えるケースもあります。
ピアノの小さいキャスターがうまく転がらなくなったり、
ささくれでけが人が出たりしたら既に限界に来ています。
安心して公演を行うためにも、舞台床の平滑性は基本ですので、
大規模改修時の張り替えは優先度を高く考えましょう。