舞台照明設備
舞台の演出における照明効果の果たす割合が年々増えています。
特にポップス系のコンサートでは舞台上にライトトラスを組んでしまい、
興行先の小屋の設備に制約を受けないようにしているツアーなども多くなっています。
そうなると会館としては電源供給と、シーリングスポット系のみの貸し出しになるようです。
自主興行が多いホールや、和物が多いホールなど、
長年の運用によってホールの利用傾向が出ていますので、
より現在の運用に見合った照明設備の見直しが改修で求められるでしょう。
このような大きなホールとは逆に、
アマチュアの利用しかない小さいホールではまた別の事情が見られます。
音響と照明を一人のオペレータで対応せざるを得ないような現場では、
舞台上のスポットライトをいちいちシュートして仕込むような時間はありません。
しかしアマチュアでも舞台に要求するレベルが上がってきているため、
小屋付きのオペレータがどこまで演出に付き合うのかという問題があるようです。
細かい演出には対応できないと半固定のようにしてしまうか、
もしくは全て電動にして省力化をはかるか、
もしくは舞台人員を増やして要求に対応していくのかという議論になるでしょう 。
どこのホールでも、人件費を増やしたくはないのが、
共通の認識のようです。
大ホールに付随して設けられた小ホールなどでは、
新築の設計時にそういった利用ポリシーが明確にされないままできている事が多いので、
中途半端な設備規模となっていることがよくあります。
人気があるホールなら、いっそのこともっと機能を増やすのか、
逆に簡単な説明で操作ごとアマチュアに渡してしまえるような簡易なシステムにしてしまうか、
大規模な改修なら方針の変更も可能になるのです。