舞台機構設備設計のポイント
ここでは舞台3設備のひとつである、
舞台機構設備設計のポイントについて解説しています。
音響反射板をどうするか?
音響反射板は、クラシック音楽等の生音を、
舞台上から客席に効果的に届けるためのものです。
多目的ホールの場合、クラシックコンサートでは音響反射板を使用しますが、
演劇や講演、電気音響のコンサートでは使用しないので、どこかに収納することになります。
フライタワーのあるホールであれば、
音響反射板を使わない時は、舞台の上にとばして収納しますが、
そうすると演劇等で使う他の吊物が吊れない、という問題が出てきます。
そこで音響反射板をいかに吊物のじゃまにならないように収納するか、が
大きなポイントになってきます。
緞帳(どんちょう)
緞帳には色々な種類があります。
平織緞帳・絞上げ緞帳・引割り緞帳・定式幕など。
多目的ホールの場合、種類の違う緞帳をいくつか設置することもあります。
舞台上部の空間に余裕がないホールの場合は、緞帳をどのように収納するかを考慮し、
設置する緞帳の種類をよく検討する必要があります。