舞台照明設備設計のポイント
ここでは舞台3設備のひとつである、
舞台照明設備設計のポイントについて解説しています。
シーンを作るスポットライト
舞台で使用するライトには、地明り用の1列に並んだ向きの変えられないものと、
自由に向きが変えられるスポットライトがあります。
スポットライトは向きも明るさも色も自由になる、「シーンを作る」明りです。
専任の舞台スタッフのいる公共ホールでは、それなりの数のライトを設置しておき、
必要に応じてシーンを作ってもらうことになります。
しかし専任の舞台スタッフがいない場合、
慣れない人間がスポットライトでシーンを作るのは難しく、
かと言って舞台を地明りで照らすだけでは演出効果としては寂しいものになります。
このような場合は、設計時点であらかじめいくつかのシーンを想定し、
照明の演出パターンを設定しておき、
簡単な操作で演出ができるような調光卓を製作します。
これなら舞台専門スタッフでなくても1度説明を受ければ、
好みのパターンを呼びだして必要なシーンに使うことができます。
回路数
回路数には基準がありません。
そのホールの使い方、どんなイベントを行うかによって
どの程度の回路数にするかを検討することになります。