ホール空間の設計要素
ホール空間や舞台設備はどのようにして設計されているのでしょうか?
ここではホール空間の設計について、ポイントとなる点を中心に解説していきます。
まず、ホール空間の設計要素についてです。
ホール空間とは?
舞台と客席がある、公立文化会館や学校の講堂を指します。
ホール空間における設計要素には、大きく分けて
①建築音響設計
②舞台設備設計
の2つの要素があります。
①建築音響設計
建物の中や外で音がどのように伝わるかを検討することであり、次の2種類があります。
音を活かす室内音響設計 ・・・舞台で出した音をより良く客席に届けるための設計です。
空間の形や、客席の壁や床をどう吸音するか等を検討します。
音を殺す騒音防止設計 ・・・聞かせたくない音をどうやって抑えるかの設計です。
外の交通騒音がホール内に入らないようにしたり、 ホール内で出している音が
外に漏れないようにする等の検討します。
②舞台設備設計
舞台に必要な以下の3つの設備を指します。
舞台音響設備・・・電気を使って客席に音を届けるシステムです。
肉声や楽器演奏をマイク→ミキサー→アンプを通してスピーカから拡声します。
舞台照明設備・・・舞台を光で演出するためのシステムです。
スポットライトなどの灯具とその調光設備、電気を送る配電設備からなります。
舞台機構設備・・・舞台の演出効果のために動かす機械器具の総称です。
幕、照明バトン、道具バトン等の吊物類、小迫り、ひな壇迫り等の
迫り類、綱元と操作盤からなります。