トイレも改修要望で多く出てくる要素です。
一番多いのが女子トイレが少ないという問題。
トイレというのは華やかなホールの表の部分と違って、
主要素に付随するスペースなので、
あまり考えて設計されていないという例もよく見受けられます。
女子トイレが男子トイレと同じ大きさになっているところは、
ほとんど女子トイレの不足で、休憩時間が長引いていることでしょう。
全てブースにせざるを得ない女子トイレの方が、
男子トイレよりも多くのスペースがいるのは当然ですし、
回転率でみても女性の方が圧倒的に低いのです。
更にホールやイベントの傾向により、女性客の占める比率が重要です。
ビジネス利用の会議室ではほとんど男性ということもありえますが、
文化的な興行もしくは行事において、
ほとんど男性客というものは珍しいくらいです。
壮年男性は仕事で忙しく、ホールへ行く機会などめったにない。
逆に女性は余暇に使う時間がどんどん増えていく。
そんな時代の流れがホールの女子トイレ不足を深刻な問題にしているようです。
解決策としては男子トイレとのブースの仕切りを可動にして、
女性客の多いイベントのときは男子ブースまで女子に開放してしまう。
ホワイエに余裕があれば、女子トイレを増設してしまうなどの方法があります。
いずれにしても、せっかく優雅な気分に浸りに来たのに、
休憩時間にコーヒーさえ飲む事ができず、
トイレに並んでいただけとなってしまっては、ホールの評判も上がらないですね。
女子トイレの混み具合にもよりますが、
改修のポイントとしてははずしたくないところです。